入院以前 そのいち

一月のおわりに風邪をひいた。
花粉症の症状と共にインフルエンザ並の熱が出ていたのだが、月末の温泉旅行の前になんとか治りきり、月を越えた。
二月にはインフルエンザをやった。
大病というわけではないのだが、やはり高熱が出てフラフラ。治りきるまで自宅でじっとして、やっと治まった。
三月はインフル直後から嘔吐下痢症。
病気としてはたいした事がないのだろうが、今年に入ってから一番きつい時期だった。

 ずーーっと続いた身体の不調をようやく脱した三月半ば。職場と同じビルの中にある眼鏡屋さんで、七年ぶりに眼鏡を新調した。
花粉症でコンタクトレンズの装用が辛く、最近、どうも視力が落ちてるなーと感じていたのである。
―――が、新調した眼鏡をかけていると、頭痛がすることに気が付いた。
 新しい眼鏡をかけた後一週間くらいは慣れなくて頭痛がするものである、というのは、眼鏡人の常識。今回のもたぶんそれだろう―――と、深くは考えなかった。私にとって頭痛とは、「血圧が低い時の貧血のおまけ」というイメージだったのである。

 そして、四月。